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子どもが「親が嫌がることをする」心理と対策|どれに当てはまりますか?

子どもが「親が嫌がることをする」心理と対策|どれに当てはまりますか?

私の子どもも時々、「親が嫌がること」をします。

  • 食べ物をわざと床に落とす
  • 物をわざと投げる
  • リビングや脱衣所でおしっこする など

「それ、ダメって知ってるよな?」「そんな顔で見ないで…」。毎回、困惑したものです。

実はお子さんのその行動、あなたが一生懸命叱ったとしても繰り返される可能性があります。

それでは、今から問題を根本的に解決するための対応方法をお伝えしていきます。今後の対応が少しでも楽になったら嬉しいです。

パターン1:試し行動

この両方を満たす場合は試し行動かも

  • 悪いと理解していることをわざと行う
  • 大人の顔色をうかがいながら行う

試し行動とは何かというと、「わざと悪いことをしたときにどう対応されるかを見て、愛情を確認し、大好きな親との信頼関係を築くための行動」です。

Tanihara
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明確な定義はないので、様々な専門家の定義から私なりにまとめました!

(参考:福島里美「試し行動と試しではない行動を乗り越える里親」など)

「私の愛情が足りないの…?」と思われるかもしれませんが、健全な成長過程ですので落ち着いて対応すれば大丈夫ですよ。

※例外:里親、虐待などの場合は、イレギュラーな状況が行動につながっています。

今すぐできる対応方法

Tanihara
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今すぐできる対応方法はこちらです!

  1. 試し行動に至った気持ちを認めてあげる【承認】
  2. 寄り添いの言葉、スキンシップ【コミュニケーション】
  3. 必要があれば叱る【しつけ】

たとえ子どもがわざと困らせるようなことをしたとしても、決して全否定しないようにしましょう。子どもは悪いことがしたいわけではなく、親の愛情を確認したいだけなのです。

子どもは言語能力が未発達。思いを言葉で伝えられず、試し行動を通して

  • 僕(私)を見て
  • 甘えたい
  • 不安

などの思いを伝えているというわけです。

具体的コミュニケーション

ポイントは、取り乱さず対応すること。対応が難しい場合は、以下を参考にしてくださいね。

  • 「◯◯ちゃん、どうしたの?」【問いかけ】
  • よくわからない話でも、とにかく話を聞いてあげる。【聞く】
  • 「〜なんだね」【代弁】
  • 抱きしめる。頭を撫でる。【スキンシップ】

どんなときも丸ごとの自分を愛してもらえることほど嬉しいことはありません。あなたの愛情は、お子さんにちゃんと伝わりますよ!

必要があれば叱る【体験談あり】

試し行動で、子どもが社会通念上してはいけないことや危険なことをしたときは、寄り添うだけでなく叱ることも必要です。

Tanihara
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私の実体験で、手応えがあったものを載せておきますね!

子どもの行動私の対応
お店の駐車場でコーンを蹴っ飛ばしてこちらを挑戦的に見た叱った
子どもがわざと脱衣所でおしっこした寄り添いに徹した

参考になりましたら幸いです!

根本的な解決方法

試し行動は愛情の確認作業。

根本的に解決するためには、長期的な目線で普段から愛情を伝えていくことが大切です。

【これならできる!】愛情が伝わるアクション

愛情が伝わるアクション愛情が伝わる理由
「子どもの名前を呼ぶ」存在を認識してもらえていて嬉しい
「子どもの目線を追ってみる」目が合うと見てくれているとわかり嬉しい
「子どもが好きなものの話をする」好きなものを認識して話題にしてもらえて嬉しい
「抱きしめる」「頭を撫でる、ポンポンする」「頭や身体をポン!とタッチする」スキンシップ
「『大好き』と思った”瞬間”を逃さずに言葉で伝える」
(瞬間を過ぎると言いづらくなるので)
言葉にしてもらえると嬉しい
Tanihara
Tanihara

保育士さんの動画や書籍などを参考に、実体験を交えて表にしました!

是非今日からやってみてくださいね!

パターン2:イヤイヤ期・「嫌」の意思表示

こんな場合はイヤイヤ期・「嫌」の意思表示かも

何でもイヤと言う。1歳前後〜3歳。
※個人差あり

何でもイヤと言うようであれば、イヤイヤ期が原因で反発行動が引き起こされている可能性があります。

対応方法

Tanihara
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対応方法はこちらです!

  1. まず子どもの気持ちやしたいことを想像する【共感】
  2. 「〜なんだね?」と言葉にする【代弁】
  3. 子供の意志で選択させる【選択】

試し行動と同様、子どもの気持ちに共感・代弁してあげましょう。

イヤイヤ期は子どもが「自分の意志」に気づいて自己主張しだす時期なので、意志を尊重してあげることが大切なのです。

とはいえ意志を全て尊重するのは難しいことも多いので、「どっちにする?」など選択肢を与えて選んでもらうのがやりやすくてオススメです。

参考:てぃ先生「子育てのみんなの悩み、お助け中!」181〜186ページ

イヤイヤ期が終わったも「嫌」の意思表示で「親が嫌がること」はする

イヤイヤ期が終わっても、子どもの言語能力はまだまだ発達途中

何歳になっても、うまく言葉にできない思いを、わざと怒られることをするような行動で伝えてくることはあります。

反発行動の奥にある気持ちに共感、尊重してあげたいですね!

※ 補足:子どもと向き合い続けることは、親自身を成長させ人生を豊かにします。詳しくは「【子育ての先に見る希望】育児は育自」で解説しましたので役立ててくださいね。

パターン3:イタズラ・好奇心

こんな場合はイタズラ・好奇心かも

注意したら理解し、繰り返さない。

子どもが繰り返す「親が嫌がること」が単なるイタズラや好奇心の場合もあります。

これは試し行動と勘違いしやすいです。見分け方ですが、叱って問題行動をやめるようであれば単なるイタズラ・好奇心の可能性が高いと考えましょう。

実際にあった例

トイレットペーパーをトイレに大量に流して、何度も詰まらせる。

試し行動と似ていますね。しかしこれは単なるイタズラだったとのことです。

参考:福島里美「試し行動と試しではない行動を乗り越える里親」54〜55ページ

パターン4:疲れている・眠い

こんな場合は疲れている・眠いかも

疲れてそう。眠そう。

単に疲れている、眠いという理由で、子どもが「親が嫌がること」をすることも、もちろんあります。

うちの子は眠いと本当にメチャクチャ、手に負えなくなるので苦労したものです。

その時の様子を見つつ、寝かせるのか、気分を変えさせるのか、適当にあしらうのか…など対応を変えていました。

Tanihara
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私の経験上、疲れている・眠いときに試し行動が引き起こされやすくなる印象もあります。
試し行動を引き起こす「寂しさ」や「不安」が、疲れていることで強くなるのかもしれませんね。

パターン5:脳の性質(発達障害・グレーゾーン)

こんな場合は発達障害・グレーゾーンかも

発達障害の特徴が他にもある。

発達障害の特徴が他にもある場合は、発達障害やグレーゾーンの可能性も考えてあげましょう。

ここでは詳しくは解説しきれませんが、以下のような発達障害の特徴から、問題となる行動が引き起こされる可能性があります。

発達障害の特徴(一部)

  • パニックで物を投げたりすることがある【ASD(自閉症スペクトラム症)】
  • 気持ちや行動をコントロールしづらい【ADHD(注意欠陥多動性障害)】
  • 言語化が苦手なので感情が行動で現れやすい【LD(学習障害)】

他の発達障害の特徴にも当てはまるなど、気になる場合は専門機関への相談も検討してくださいねお子さんの性質がよくわかり、生活しやすくするための工夫もしていけますよ。

困ったときの相談先|厚生労働省

発達障害の特性(代表例)|厚生労働省

子どもが「親が嫌がることをする」対応に迷う場合の相談先

お子さんの様々な言動にどう対応したら良いのか難しい場合、市区町村や都道府県が設置する機関に相談することもできます。

まとめ:「気持ちには共感し、行動は叱る」

子どもが「親が嫌がることをする」原因としては、試し行動はじめ複数の可能性が考えられます

  • 行動に至った気持ち → 認め共感する
  • 行動自体 → 必要があれば叱る
Tanihara
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あなたの愛情がお子さんにしっかり伝わるといいですね。

今日より明日の子育てが少しでもうまくいくことを願っています!

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Tanihara

6歳(年長)息子の父です。

【経歴】同志社大学 ▶ 公務員 ▶ フリーランスの執筆業(様々な企業Webサイトでコラム・解説を書く)▶ 子育てに役立つサイト

【育成】水泳コーチ・塾講師。大人相手ですが、執筆業で新人ライター育成業務を請け負う。

【趣味】料理・読書

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